ほぼ初めてのキノコ狩り

先週金曜日にキノコ狩りに連れて行ってもらいました。何年も前にキノコ狩りをしたことはあるのですが、そのときはフィンランド人の友達がキノコを見つけて摘んでいる後ろを歩いているだけな感じだったので、今回がほぼ初めてのちゃんとしたキノコ狩りだったかなと思います。

キノコ狩りが得意な友達の友達、そして友達、私の3人で出かけました。行った場所はヘルシンキの隣の市エスポーのセントラルパークです。森に出かけるというと遠くまで行く感じがしますが、実は気軽に行ける場所。待ち合わせ場所まで地下鉄で15分弱、そこからバスで15分。降りたバス停のすぐ横の丘が森になっていて、そこからキノコ狩りが始まります。なんかとても気軽な感じです。

今の時期にとれるのは、日本語でミキイロウスタケという名前がついているものです。フィンランド語でsuppilovahvero。なめこのような色の小さなキノコです。キノコ狩りには、ナイフと汚れを落とすためのブラシを持参するように言われましたが、このキノコは手で土から抜くのも簡単で、比較的きれいなので、最初から最後までどちらの道具も使うことはありませんでした。

キノコ狩りの得意な友達の友達 = キノコ狩りの先生から、ミキイロウスタケがどのようなキノコかを教えてもらって、重要なポイント、とにかくそれだけを見つけて摘むのがよいというアドバイスをもらいました。他にも食べられるキノコはあるのだけれでお、間違えて毒キノコを摘まないように、はっきり分かっている物だけを摘むということでした。初心者向けのアドバイスです。確かに一理あり!

先生はどんどん歩いて前に進みながら、どんどんキノコを摘んでいきます。森の中なので、目の前に木の枝があったりして、ちゃんと見て歩かないといけないのですが、キノコを見つけるために地面を見ていることが多く、気がつけば枝が頭に当たるということが何度も。帽子をかぶって行ってよかったなと。虫除けにもなります。

少しずつミキイロウスタケを見つけるコツが分かってきたのと、先生がここにあるよと教えてくれた場所で、キノコを摘んで、最終的には予想以上の収穫!

でも先生のかごを見ると比べものにならないほどたくさん。

帰りは森の前のバス停から私の住むヘルシンキの街の中心まで、バス1本で帰れました。すごく遠くの森までいろいろ用意して出かけるのは大変ですが、こんな感じなら気軽に行けていいですね。

家に戻りキノコの汚れを落としてみると思っていたよりたくさんの収穫。保存するためには乾燥させるといいとアドバイスを受けたときも、いや、そんなにたくさんないから、すぐに炒めて食べると言っていたのですが、それには多すぎることに気付いて、教えてもらった通り、新聞紙の上にキノコを広げ、洗濯物を干すラックに並べておきました。今は部屋の中が乾燥する季節なので、念のため2晩ほど乾燥させ、容器に入れました。なんかこれが一番の満足感。

自分で摘んで(フィンランドには自然享受権があるので、自然の中でどこでも摘んで大丈夫、無料です。)乾燥させたキノコで、昨日パスタを作ってみました。それが、驚きのおいしさ。乾燥させると風味が増します。水やお湯で戻さず、そのままニンニクやタマネギと一緒にオリーブオイルとバターで炒めて、塩コショウ。シンプルで素材の味がきいたおいしいパスタをいただきました。ちなみにパスタがオレンジ色なのは、グルテンフリーの赤レンズ豆のパスタを使っているからです。

このパスタがあまりにおいしかったので、キノコを求めてまたキノコ狩りに行きたいなぁと思っています。実は森とかアウトドアとかあまり得意ではないのですが、モチベーションが上がっています。

今晩はキノコの炊き込みご飯に挑戦します!